ARCH ENEMY(アーク・エネミー)の新譜「Rise of the Tyrant(ライズ・オブ・ザ・タイラント)のレビュー

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いやーボク(ボク、て)もホントに丸くなりました。
全国区の番組出てる時の島田紳助のように。
(昔の関西ローカル番組の時のヤカラはどこに行ったの)
引退間際の上岡龍太郎のように。
(占い師の事が嫌いで、いきなり顔にマジックで×書きなぐった時のオッサンはどこに行ったの)
若手芸人に弄られてる笑福亭鶴瓶のように。
(気に入らないバンドマンをステージの上でボコボコにしてたあの頃の鶴瓶…嗚呼)

この前、品川駅のスープバーみたいな店でスープすすりながら新幹線待ってた時、ウチの妹に後姿が似ているオネーチャンが座っていてね、それを見て「ああ、この人にも大事な家族が居るンだろうな」なんて考えてちょっとおセンチになってしまうぐらいね、よくわかんないけどそれぐらい丸ぅくなっている訳なんです。

そんなボクも久々にパンチ効いてる音楽を聴きたいなと。
暴れまわりたくなるような尖った音楽が聴きたいンだと。
いう訳で待ちに待った思いで買ってきたARCH ENEMY(アーク・エネミー)の新譜「Rise of the Tyrant(ライズ・オブ・ザ・タイラント)」なんですけど。


聴いてみました。
良いンです。
とっても良いンです。

1曲目の「Blood On Your Hands」。
良いです、とっても。
リフが素敵だわ。
続く楽曲も小粒ながらそれなりに聴かせてくれます。
(ボーナストラックを除く)最後の「Vultures」も最後を飾るに相応しい楽曲かも知れません。

でもね、違うンです。
全体的に普通。
これは普通に良く出来たヘヴィーメタルでしょう。
確かに、泣きのメロディも前作の「Doomsday Machine」よりは増えたかも知れん。
しかし、それすら普通。
デスメタル特有の怒涛のアグレッションも無ければ、強力な泣きメロも無く、起伏に乏しい。

ファーストアルバム「BLACK EARTH(ブラック・アース)」の頃の、あの禍々しさはどこよ?
怒涛のデス・メタルなのに、ツイン・ギターで演歌やってたじゃない。
あのアグレッシブさは、まさにアングラな地下世界の音楽だったよ。

それが今や普通のヘビメタ・バンドになってるやん。
成長したと言えるのかもしれんけど、おまえらそんなんでええンかと。
そんなにみんなに好かれたかったンかと。
そんなにみんなの人気ものになりたかったンかと。
年を経る毎にARCH ENEMY(アーク・エネミー)ファンを増やしているようなので、これで正解なんでしょうけど。

合掌


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このページは、picketfencesが2007年11月21日 03:36に書いた記事です。

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