「飛翔体」

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そんな訳で「Op.ローズダスト」を読み終えたので、仕事絡みの本とハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」を読んでいる今日この頃。
このハインラインの本は1965〜66年に連載されたという年代モノながら、ネットワーク社会の到来を予見するような先見性があります。
点在する端末自体はただの計算機(コンピュータ)だけども、繋がる事によって意識が芽生える、という今ではよく見るアレですけど、その辺のSFの源流。
(脳も脳細胞自体は唯の細胞だけれども、シナプスで繋がることによって意識が・・・というソレ)

月に住む人々の独立(革命?)運動と、それを助ける「知性を持ってしまった管理コンピュータ」の物語なんですが、内容は面白いものの、古臭い翻訳の文体とヤケに小さい活字が相まって大変読みにくい。
まだ途中なんですが、ちと挫折しそうであります。

で、途中であるにもかかわらず「Op.ローズダスト」の味が忘れられなくて、今日は北朝鮮絡みの小説買い捲ってしまった。
半島を出よ(上・下)村上龍
宣戦布告(上・下)麻生幾

「半島を出よ」の方は、九州に北朝鮮の武装コマンドが上陸・そのまま占領されてしまい、なす術のない日本政府、てなお話。
「宣戦布告」の方は敦賀湾沖から潜水艦で同じく北朝鮮の特殊部隊が上陸し、これまたなす術のない日本政府、てなお話。
いや、面白そうであります。
弾道ミサイルが上空を飛んでいっても「飛翔体」と呼んで本質をボカし、全てをあいまいなまま置いといて、平和ボケのそのまだ向こう側にいる思考停止している全日本人が「亡国のイージス」とあわせて読んでみるべきだろうと。
思う訳であります。


合掌

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このページは、picketfencesが2009年4月19日 22:53に書いた記事です。

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